- category 横浜中華街の注目話題
- keyword 香港路, 海員閣, 老舗, 広東料理店
1928年創業の老舗広東料理店「海員閣」。特徴のある濃い味付けと何とも言えないノスタルジックな雰囲気が人気で行列が今でも続く横浜中華街の路地裏の名店。漫画「美味しんぼ」で、山岡さんが接客の横柄さに怒って出ていった「大南楼」のモデルになったお店でもあります。
変わりゆく中華街で変わらないお店として語られてきた海員閣も2017年7月から代替わりに伴いリニューアル。厨房やスタッフも変わり、創業から80年以上に渡り守られてきた海員閣の代名詞でもある「コークス窯」も止めてしまうそうです。コークスとは石炭を蒸し焼きにした燃料のこと。火をおこすのに1時間もかかり失敗したら一からやり直し、そのくらい手間がかかるそうですが強力な火力と高温が特徴です。
海員閣にはおいしい名物料理がたくさんありました。ワイルドな風貌の肉々しい燒賣(シューマイ)。柔らかくトロトロの巨大な扣肉(豚ばら)。八角が絶妙に効いた牛腩(牛ばら)。バリバリ太麺にイカゲソ、エビの甘い餡がてんこ盛りの揚州炒麺(五目かたやきそば)。ニンニク、ショウガを加え醤油味に炒めた千煎車蝦(車海老のから煮)。そして、海員閣で本当においしいと言われていたキュウリやパイナップルの入った咕咾肉(すぶた)。
海員閣の行列に並んでいると、「学生以来だ!」「何十年ぶりかしら?」そういった声をよく耳にしました。年代や性別をこえた多くのお客さんを全国に持っていた海員閣。リニューアル後もお店の名前は残り「海員閣」を使うようですが「海員閣は閉店した」と考えています。
次の代がどのような海員閣を創っていくのは分かりませんが、ひとつの区切りとして2017年6月末迄を旧海員閣と表記します。新しい厨房、新しいスタッフで再開されたら、それは新海員閣の始まりです。
「旧海員閣」直近のコークス窯でのメニュー 2017年6月末迄


















広東料理 1928年創業
所在地:〒231-0023 神奈川県横浜市中区山下町147 香港路
定休日:月曜日
営業時間:11時40分~15時00分、17時00分~20時00分
食べるべき一品:車海老の殻煮 牛バラ 豚バラ

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初めて海員閣に行ったのが1982年。あれから200回チョットしか行っていないがついに改装か。豚バラそばとチャーハンと焼売しか食ったことない。いろいろ食べたらダメな店なんだよここは。素っ気ない接客とレジのおばちゃんが大好きだ。
僕と2号機が初デートで行ったのがかれこれ30年以上も前。
それから足繁くでは無いけど良く通った大好きなお店の一つです。
大昔は、ローカルに近いちょっと癖のある味でだった様に思いますが
気が付くとその味付けに慣らされてました。
焼売と大正エビの殻煮、チャーハンが豚バラそばが僕らの定番メニュー。
今日、久し振りに中華街へ行ってみると新華僑の方々のお店が目立ち、
旧華僑のお店がどんどん減っていました。
そして・・・
海員閣へ行って初めて閉店をしったのです。
自分たちに出来ることは、少ないですが、代が変わっても味を引き継いで
頂ければ食べることで応援できるかな?と考えています。
改装再開店になったらまた伺おうと思います。
海員閣が休業に入って二ヶ月余り。色々な噂や勝手な憶測をネット上で見かけますが、ほとんど当たってない。いまの老板は初代の親族の方です。直近での話では、更地にしての建て替えは止めて取り敢えず改装で再開するようですね。うまくいってあとニヶ月くらいは掛かる予定なのかな。
メニューは先代海員閣を踏襲し、少し加えるような話です。海員閣の味は~とやたらと言う人がいますが、実際は先代まででもニ回は変わっているはず。再開したら、味が変わったと言う人が出てきそうですから先に書いておきます。これから再開へ向けて順調に進み、何かお手伝い出来ることがあれば思っています。
毎朝、名物燒賣をワイルドに包む二人のオジさんの姿をガラスの扉越しに見ていました。これが私にとっての海員閣であり、欠かせない中華街路地裏の光景です。海員閣に来たら座る席はテーブル三番。「指定席へどうぞ」最後の最後で老舗海員閣の常連になれたのかな。 「実質的な海員閣が終わる」と伝え聞いたのは数ヶ月前。「今月いっぱいで終わりだから」と直接告げられたのが二週間前。「次期店主の名前」で改築の為、休業すると店頭に告知されたのが一週間前。「今日でみんな最後よ」「ボクは今日で引退だから」と最後の日。気になる再開後の味は、大きくは変わらない可能性もありそうですね。風向きはだいぶ怪しそうですが。新しい海員閣がどうなるか見ものではあります。味と共に気になるノスタルジックな建物は建て替えたいそうです。老朽化と言うより基礎自体が傾いているそうで改装では難しい。次期店主の方は「次の代、またその次の代と永く海員閣を続けるため」に今やっておきたいとおっしゃっていました。色々な噂と憶測が出回っていますが、海員閣と同じように建物の老朽化や高齢化に伴う閉店、代替りは避けては通れません。建て替えとなった場合、一ヶ月や二ヶ月では再開できなさそうですが、見守りながら待ちたいと思う。