横浜中華街のおすすめ料理「広東伝統料理 巻揚げ」

　巻揚げは広東の伝統的な料理です。豚肉、タケノコ、シイタケ、エビなどの具材を網脂(牛・豚などの内臓のまわりについている網状の脂)で包み込み揚げた料理。巻く網脂にロスが出たり、仕込みにとても手間がかかる逸品です。揚げ物にしては軽くサクサクした食感。レモンを絞ったり、山椒塩を付けて食べます。巻揚げ自体もですが、付けるものにもお店で少しずつ個性があります。辛子やチリソースが一緒に出てくるお店も。

　横浜中華街では老舗広東料理店の閉店が相次いでいます。それに伴い、手間暇の掛かる巻揚げを扱うお店自体が減って来ているのが現状です。今では食材卸屋さんから揚げるだけの巻揚げの元を仕入れる事が出来るそうですが、それでは少し寂しい。伝統料理であり各店で個性が出る素晴らしい料理ですから。

　巻揚げを味わう事ができる横浜中華街の数少ないお店をまとめてみました。楽園の巻揚はお野菜たっぷりサクサクタイプ、一楽はギュっと具材が詰まったタイプ。他に同發別館や翠鳳本店などのメニューにもあります。

    ※【網脂】あみあぶらとは、牛・豚などの内臓のまわりについている網状の脂。
    包み揚げなどの料理で材料を包むのに使います。

横浜中華街の主な巻揚げ

楽園　巻揚(巻揚げ)　1570円　ハーフサイズ有り

同發本館　網油酥炸巻(五目入り巻揚げ)　1400円(スモール)

龍鳳酒家　如意炸蟹巻(巻揚げ)　1300円

一楽　広東名菜　エビの巻き揚げ　1200円

安記　巻揚げ　1900円　ハーフサイズ有り